コースを常日頃メンテナンスしているコース管理のスタッフが、どのような作業をしているのかご存知ですか？

コース管理の一日は早朝から始まり、お客様のスタート時間に合わせて、コースの見回り・グリーンの状態確認・グリーン刈り・ティーマークの移動・枯葉や落ち葉の回収などを行います。

特に注目したのは、グリーンです。
写真のように手押しで刈るグリーンモアは１ホールのグリーン全面を刈るのに約30分を要します。
乗用のグリーンモアで刈ることもできますが、機械の重みでグリーン面に凸凹ができ、ボールを転がすと不本意なはね方をする事があるのです。ボールがより真っ直ぐ、滑らかに転がるグリーンをご提供する為、時間と手間を掛け手押しグリーンモアにて刈込みを行っています。

また、皆様がスタートする前、パッティンググリーンで硬さやスピードを確認したりしますよね？！
当倶楽部のマスター室前にはグリーンの硬さ(コンパクション)と速さを表示していますが、皆さんどのように、これを測っているかわかりますか？
グリーンコンパクションは特殊な器具で数ホール調査し、平均を取って表示します。
スピードは平らな場所でスティンプメーターという器具を使って何箇所かでボールを転がし、転がった距離を平均してマスター室前でお客様にお伝えしております。

また、お客様がプレー中には、見えないところで作業が行われております。
雨の日にコース内のフェアウェイやラフが水を含み、ボールを打った時に泥が跳ねたりしますよね？これを改善する為に、
特に水捌けの良くない所は重機で掘り起し、排水の為の管を入れた後に砂利などで埋め、地下に排水ルートを作ります。
最後に芝を張り、根が張るまでは修理地として保護します。
これで泥跳ねのおきる箇所が少なくなる訳です。

皆様のラウンド後には、バンカー均し・グリーン上のボールマークの修復やカップの位置の変更をします。
これで翌日もまたお客様に気持ちよくプレーして頂ける状態となります。
その他、肥料や除草剤を撒いたり、樹木の剪定、更新作業（芝の活性を上げる作業）を行ったりと、生き物であるコースを相手に様々な作業を行っています。

コース管理を行うスタッフは、日々“美しいコース”に仕上げる為、その作業一つひとつに気持ちを込めてメンテナンスを行っております。

芝を知り尽くした、職人たちが造り上げる美しいコースでプレーをご堪能下さい。