当倶楽部のシェフに鉄板焼きの魅力を伺いました。

鉄板焼きは、目の前で焼き上げるシェフの手捌きと、食材の一番おいしい瞬間を食すことが醍醐味です。作り手からすれば、お客様の満足な表情をダイレクトで感じることが出来る喜びがあります。当倶楽部の吉田シェフに鉄板焼きの魅力について、話を伺いました。

 

まず、準備段階において、その日のオーダーの肉の振り分けを行います。一言で肉と言っても、赤身の色、脂の色、繊維の入り方、脂のサシの入り方など、1つ1つに違いがあり、火の入れ方や振り分けをイメージします。

当俱楽部で扱っている『伊賀牛』は、肉本来の赤身の味わいが絶品です。

伊賀盆地の寒暖の厳しい土地柄が、飼料となる穀物に味わいを持たせます。また、夏の暑さと冬の寒さが、きめの細かい肉質を育んでくれます。

※通常メニューは国産牛となり、伊賀牛の場合はアップ料金となります。

お客様を目の前にして、先ずは野菜から焼いていくのですが、この時間がとても重要で、ドリンクオーダーやお客様との会話の中から、お客様の好みをお伺いします。肉の焼き加減が、ミディアムが良いと仰っても、ミディアムにも大きく分けて3つの火加減があり、それを言葉で表すのは難しいため会話の中から、好みを引き出します。

 

所作にも気をつけて、食材をひっくり返す時は油などがお客様の方へ飛ばないように、手前に回すなどもそうですね。また、お客様のペースに合わせての緩急もつけていきます。会話の緩急も大事ですしね。笑

そして、お客様の喜ばれる顔が出てきたら、料理の仕上がりと同じくらい我々は、満足なのです。

一言に鉄板焼きと言っても、創り上げていく料理を見てもらうだけでなく、最大限のお客様の希望に添えるように創っていく。そして、笑顔を頂戴する。

料理は、味も大事ですが、それを創っていく過程を楽しんで頂いたり、お客様の好みをこちらから引き出していく新しい出会いであったり、楽しい雰囲気や新たな可能性が、この料理の最大の魅力だと思います。

榊原へお越しの際は、鉄板焼きをお楽しみください。きっと新たな世界が広がるはずです!

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